医療保険は一度加入すれば一生安心ということはありません。なぜなら、加入時点のあなたの状況に合わせた保障内容と保障額を設定しているからです。
当然、独身のときに入る保険と、家族がいる今とでは入るべき保険は違いますよね。
ですから、契約更新の時だけではなく、生活環境の変化に対応して、定期的に保障内容や保障額を見直すことが必要です。
保険の見直しで不要な保障をなくすことができれば、毎月の保険料をぐっと抑えたり、いままでの保険料を変えずに必要な保障を増やすことも可能です。
今回は医療保険の見直しのタイミングについて解説します。
保険のプロがすすめる医療保険の見直しのタイミング
保険のプロが見直しをすすめるタイミングは就職、結婚、出産、転職、子供の独立、退職(リタイア)など、生活環境が大きく変わる「人生の節目」のときです。
特に主婦が注意したいのが出産です。
妊娠中は新しい医療保険に加入できなかったり、加入できても保障の内容に制限が出ることがありますので、出産のリスクに備えるために早めの見直しが必要です。
またご主人が特に注意したいのが、サラリーマンから自営業に転職した時です。
病気やケガで会社をお休みして給料が出ない場合、サラリーマンが加入する社会保険であれば「傷病手当金」という休業給付金をもらえます。(詳しくは協会けんぽのHP)
しかし、自営業が加入する国民健康保険では「傷病手当金」という制度自体がないので、休業給付金はもらえません。
ですから、転職に合わせて、収入がなくなるリスクに備えた保障を追加する必要があります。
少し手間ですが、保険料を抑えた必要最低限の保障を確保するために、人生の節目には保障の見直しを検討しましょう。
見直しを考えたときが保険の見直しのベストタイミング
さきほどお話したとおり、一般的に医療保険の見直しのタイミングは就職、結婚、出産、転職など、人生の節目に合わせて見直すことが良いとされています。
これに加えて、年齢、貯金額、健康状態なども加えて保険の見直しを検討すると、常に、無駄な保険料を払うことなく必要最低限の保険に加入ができます。
ですから、数年に1回は生活環境に変化がなくても定期的に見直しを考えると良いでしょう。
特に、生活環境に変化がなくても、今、入っている保険の加入時期・保障内容がよくわかっていない方は、見直しを考えましょう。
今の家族構成では不必要な保障がついていたり、逆に今必要な保障がついていない方が多くいらっしゃいます。
このページにいらっしゃった方は、保険料や保障内容に気になることがあって、医療保険の見直しを意識している方だと思います。
見直しを意識した今こそ、見直しのベストタイミングです!
コスパの高い“本当の意味”での保険料の節約を目指しましょう!
冒頭で「保険料節約!」と書きましたが、ただ保険料を安くすることだけが「節約」ではありません。
保険の見直しの目的は、多すぎる保障や不必要な保障を削り、無駄な保険料をなくすことです。
そして今の家族に必要な保障があれば、浮いた保険料を使って保障を増やすことです。
見直しによって保険料が安くなっても、万一のことがあって必要な保障を受けられなければ、保険に入っている意味はないですよね。
見直しの結果として、保険料が前より少し増えることがあるかもしれませんが、保障内容を一つひとつ吟味し、今の家族に無駄な保障が一切なければ、コスパの高い本当の意味での節約といえるでしょう。
もちろん、今このページをご覧になっている方の中には、必要な保障を削っても、どうしても保険料を抑えなければならない事情がある方もいらっしゃると思います。
その場合は、保障内容に優先順位をつけることがとても重要です。どの保障がどの程度不足するのか事前に把握しておくことで、万一に備えましょう。